1.概要
G3-System は、レーザーホログラフィーを使用して歯形を正確に、かつ高速に測定することを目的とした歯車測定機です。機械の構造は、図1.1に示しますようにXYZC軸をサーボモータで制御するだけのシンプルな構造となっています。従来の歯車測定機の歯形測定は、プローブを用いてインボリュート歯面を測定する方法に限られていましたが、レーザーホログラフィーを使用することにより歯先から歯面、歯元まで測定することができます。

図1.1 G3-System50の外観 |
◆測定業務致します◆
触針式で測定できない歯元形状や摩耗した歯面などをレーザーで測定します。
測定結果は、CADデータ(DXF,IGES)などでのご提供となります。
詳しくはお問合せ下さい。 |
2.特徴
(1)パソコンからXYZC軸をサーボモータで制御するシンプルな構造です。
(2)インボリュート面だけでなく歯元部分も測定することができます。
(3)短時間に全歯数の歯形を測定することができます。
(4)測定する歯車諸元に基づき歯車の歯形形状を自動的に計測します。
(5)測定したデータをCADデータ(DXF,IGES)に出力します。
(6)相手歯車とのかみあい伝達シミュレーションを行い、回転伝達誤差解析および周波数解析をするこ とができます。
3.構成
G3-System 50は、円筒歯車(平、はすば歯車)を対象にした装置です。このシステムは、機械本体、Conoprobe+レンズ、パソコン、プリンタおよび付属品で構成されています。
G3-
System 50は2種類のソフトウエアを用意しています。
(1)歯車形状測定プログラム
測定する歯車諸元を基に、コンピュータからの指令によりモータを直接制御し、歯車形状を自動的に計測します。測定したデータは、@歯車検査表A歯形検査グラフ(歯形誤差、単一ピッチ誤差、累積ピッチ誤差、歯すじ誤差)B歯車精度評価(JIS
B 1702-11998)C歯形レンダリングD歯形データファイル(DXF,IGES)を出力します。
(2)シミュレーションプログラム
計測プログラムで測定した歯車をかみあわせ、シミュレーションを行い、@回転伝達誤差Aワウ・フラッタ(回転変動率)Bフーリエ解析C歯形かみあいレンダリングとして出力します。
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