involute Σ(Worm & Helical Gear Design)1

involute Σ (Worm & Helical Gear Design)

図4.1 involuteΣ(Worm and Helical Gear Design)

4.1 概要
　involuteΣ(Worm and Helical Gear Design)は, ウォームとヘリカルギヤの設計ソフトです.

4.2 ソフトウエアの構成
　表4.1にソフトウエアの構成を示します.

表4.1 ソフトウエアの構成

項　　目	適用
<1>基準ラックの設定	○
<2>ウォーム歯形(1形)	○
<3>ウォーム歯形(3,4形)	◎
<4>歯車寸法	○
<5>歯車かみ合い図	○
<6>歯形レンダリング(表示)	◎
<7>歯形レンダリング(取付け誤差設定)	◎
<8>ヘリカルギヤの諸元補正	◎
<9>歯形データファイル(2D-DXF,3D-DXF)	○
<10>歯形データファイル(3D-IGES)	◎
<11>歯車計算(POM)	○
<12>2D-FEM 歯形応力解析	◎
<13>回転伝達誤差解析	◎
<14>フーリエ解析	◎
<15>すべり速度, ヘルツ応力	◎
<16>設計データ管理	○
<17>歯形修整	◎
<18>ポリアミド材料歯車精度	◎
<19>歯当たり解析	◎

○標準ソフトウエアに含む　　◎オプションソフトウエア

4.3 基準ラックの設定
　基準ラックの設定画面を図4.2に示します. ウォームの形式は, 1,3,4形を選択することができます.

図4.2 基準ラックの設定

4.4 寸法諸元の設定
　モジュール, 条数, 歯数, 圧力角, ウォームピッチ円直径の入力で, 順次計算を進めます. 中心距離の任意設定や横転位の設定が可能です. 図4.3に諸元入力画面を, 図4.5に寸法計算結果を示します. また, 図4.4で, ウォームに歯形修整を与えることができます.

　　
　　　　　図4.3 諸元入力　　　図4.4 歯形修整

図4.5 寸法結果

4.5 歯形図
　中央断面のかみあい図を図4.6に示します.

図4.6 かみあい図

4.6歯車強度計算
　図4.7に強度設定画面を示します. ヘリカルギヤの強度（樹脂）は, Lewisの式を基本とし, 許容応力値は温度, 寿命などを考慮した材料の実験値を採用しています. 図4.8に強度計算結果を示します. 材料は, M90-44，KT-20, GH-25, ナイロンを選択することができます.