CT-FEM System (Ver.3.0)


 
  CT-FEM System (Ver.3.0)

  

18 色分布図レンジ変更設定 オプション
 「応力分布図」「変位分布図」「膜要素応力分布図」は最小値を青、最大値を赤で表示しています。この青と赤の値を任意に変更することができる機能です。解析するピニオン回転角度によって最大値と最小値が異なる(赤と青で示す値が異なる)ため複数の解析結果を比較する場合に有効です。

19 アニメーション表示 オプション
 複数の設計データの「応力分布図」「変位分布図」「膜要素応力分布図」を順次表示することができます。同じ歯車諸元であり、メッシュ分割数も同じ設計データの場合にのみ動作します。
 回転角度の違う複数の解析結果を表示すると、回転角度によって応力分布の変わっていく様子が確認できます。
 応力分布図のアニメーション表示の場合、操作画面にデータ番号とモデル切り替え速度によって、表示する応力分布のデータを変更することができます。

   
 図19.1 アニメーション画面  図19.2 アニメーション操作画面

20 内部応力 オプション 
 応力分布図(メッシュモデルの外面の応力)では確認できないメッシュモデル内部の応力を確認することができます。図20.1に示すように任意Z座標(歯車軸方向)の任意直径上の応力値をグラフに表示します。また、図20.2および図20.3に任意Z座標(歯車軸方向)の断面図として内部応力分布図を表示します。したがって、内部の応力分布状態と任意の場所の数値を調べることができます。


図20.1 内部応力グラフ

    
 図20.2 内部応力分布図  図20.3 内部応力分布図拡大

21 リム,ハブ付きメッシュモデル オプション 
 
リムからハブ付のメッシュモデルを作成することができます。リム厚さと歯元応力の関係を調べる場合には有効な機能です。ある程度以上のリム厚さにするとそれ以上リム厚さを大きくしても歯元応力に大きな変化は発生しません。

    
 図21.1 メッシュ作成画面  図21.2 記号説明 

 
図21.3 モデル形状  図21.4 モデル形状

 
図21.5 リム厚さ0.5mmの例(歯元引張り応力σ1=23.4MPa)

 
図21.6 リム厚さ1.5mmの例(歯元引張り応力σ1=16.8MPa)

 
図21.7 リム厚さ2.5mmの例(歯元引張り応力σ1=16.2MPa)

22 内歯車の計算例 オプション
 内歯車のFEM解析例を下記に示します。歯車諸元入力は、外歯車と同様にモジュールから歯底円直径までを順次入力するだけで済みます。例題歯車諸元を、図22.1に示します。